【書籍】地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
地頭力の定義
地頭力が高いとは、以下の3つのポイントを抑えている人
- 仮説思考力
- フレームワーク思考力
- 抽象化思考力
仮説思考力
仮説思考力とは
仮説思考力とは,以下の3点である.
①少ない情報から仮説を構築し
②常にその仮説を最終目的として意識し
③情報の精度と共に,仮説を修正しつつ,最終結論に至る
このような考え方に至ることで,最終目的まで効率的に到達できる.ポイント
この思考に至るポイントとして,以下の3点を意識することが重要である.
❶少ない情報からでも仮説を構築する姿勢
❷前提条件を設定し先に進む
❸時間を決めてとにかく結論を出すイメージ
仮説思考を行う上でのイメージは,常に「向こう側」(ゴール,終わり,目的,相手)から考えることである.
フレームワーク思考力
フレームワーク思考力とは,以下の2点である.
①事象の全体像を高所から俯瞰し
②最適な切り口で切断し,断面をさらに分解する
最適な切り口と言うのは,問題解決における切り口である.そして,その切り口から解答を導き出すために,問題をさらに細分化するといったニュアンスである.
このような考え方に至ることで,「思考の癖を排除 → ディスコミュニケーションを回避」でき,「問題のボトルネック」を認識できる.ポイント
この思考に至るポイントとして,以下の5点を意識することが重要である.
❶「全体」→「部分」への視点移動(ズームイン)
❷切断の「切り口」の選択
❸分類(「切り口」を事象に分解)
❹因数分解(事象発生の要因に分解)
❺ボトルネック思考イメージ
フレームワーク思考を行う上でのイメージは,問題を「全体」→「部分」へとパズルを分解していくニュアンス
抽象化思考力
抽象化思考力とは,以下の3点である.
①対象の最大の特徴を抽出し,単純化して
②一般解を導き出して
③再び具体化して,個別解を導く
このような考え方に至ることで,問題解決の応用範囲を広げることができる.ポイント
この思考に至るポイントとして,以下の3点を意識することが重要である.
❶モデル化
❷枝葉の切り捨て
❸アナロジーイメージ
抽象化思考を行う上でのイメージは,逆U字
フェルミ推定により鍛える
上記3つの思考力を鍛える効果的な手法に「フェルミ推定」というものがある.例えば以下のような問題である.
「日本全国に電柱は何本存在する?」
この容易には算出困難な問題に対する解答アプローチこそが,上記3つの「力」をフル活用したものとなり,地頭力を鍛えるための訓練となる. この際,「フェルミ推定」における解答を導くプロセスを意識しないと意味がない.そのプロセスは以下の4ステップでる.
- アプローチ設定
- モデル分解
- 計算実行
- 現実性検証
TO DO
- 就寝前にフェルミ推定を1問解く
- 思考する前に、全体俯瞰する意識を持つ
- 目次から考える