VRRPってなにもの?

どうも、こんばんは!

 

最近ブログの更新頻度が低くなってます。😂

 

問題ばっかり解いてるせいか、書くことがない🤔

  

本日は、応用情報H29年春の午後問題「ネットワーク」について、知らない用語が出てきたので整理したいと思います。

 

用語は以下2つです。

  • ICMPリダイレクト
  • VRRPVirtual Router Redundancy Protocol

 

ICMPリダイレクト

まず,下図のようなネットワークがあったとします。

f:id:k12si:20190412015010p:plain

端末Aは以下のパケットを送ろうとしています。

宛先IP:192.168.2.10

 

端末Aのルーティングテーブルには,宛先IPが所属するネットワーク宛てに該当するレコードがないためデフォルトゲートウェイにパケットを送信します。

 

つまりパケットはルータAに送信されます。

 

宛先「192.168.2.10」は「192.168.2.0/24」ネットワークに属しているため,ルータAはパケットをネクストホップである「192.168.1.2」のルータBに送信します。

 

と同時に

 

ルータAは端末Aに対して「192.168.2.0/24」ネットワーク宛てのパケットはルータBが適切なゲートウェイですよーと教えてあげます。

 

これがICMPリダイレクトです!!

 

これを受信した端末Aのルーティングテーブルは以下のように一時的に更新されます。

 

f:id:k12si:20190412020324p:plain

以降の「192.168.2.0/24」ネットワーク宛てのパケットはリダイレクトルートであるルータBに送信されます。

 

VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)

これはズバリ、デフォルトゲートウェイ冗長化するためのプロトコルです。

では,どのようにして冗長化しているのか。

 

それは複数のゲートウェイを仮想的に1つのゲートウェイに見せることで,冗長化しています。

 

ストレージの仮想化と原理的には同じですね。

 

具体的にどのようにして1台のゲートウェイに見せているのかは以下の図で説明します。

 

f:id:k12si:20190412024858p:plain


図の例では,ルータA,Bを用いて冗長化を行なっています。

 

まず,2台のうちマスタールータとバックアップルータを決定します。

これは,「VRRP priority」という優先度を設定し,値の高い方がマスターとなります。

 

パケット処理はマスタールータが行います。

 

続いて,「VRRP group」により冗長化するルータのグループングを設定し,そのグループで「仮想IPアドレス」,「仮想MACアドレス」を設定します。

 

この仮想IPアドレス,仮想MACアドレスがこのプロトコルのミソです。

 

もしもマスタルータに障害が発生し,バックアップルータが処理を引き継いだとします。

このとき,外部の端末はデフォルトゲートウェイなどの設定の変更は必要ありません。

今まで通り仮想IPアドレス,仮想MACアドレス宛てにパケット送信することが可能です。

 

そして,マスタールータが「アドバタイズメント」というパケットをバックアップルータに送信することでマスタルータの死活監視を行います。

 

バックアップルータがこのパケットを一定時間以内に受信できない場合,マスタルータがダウンしたとみなし,バックアップルータがマスタールータに切り替わりパケット転送処理を行います。

 

また,よく似たプロトコルにHSRP(Hot Standby Router Protocol)があります。

 

このプロトコルVRRPとの違いとしては,仮想IPアドレス設定の点にあります。

 

VRRPでは仮想IPアドレスにマスタルータの物理IPアドレスを指定することができます。

また,普通はそのように設定するらしいです。

 

一方で,HSRPでは仮想IPアドレスには物理IPアドレスとは別のアドレスを指定しなければいけません。

 

とまあ、このような違いがあります。

 

HSRPはcisco独自のプロトコルだそうです。

 

というわけで今日はこの辺で終わりたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

それではまた👋